NC社員の「ケミカルエピソード」
整理整頓を欠かさない!
現場の雰囲気を明るくする若きリーダー
内畠浩一の化学反応
- 内畠浩一
- (株)メタルプロ 本社工場 B棟 主任
本社工場の2チームを取り仕切る若きリーダー。経営層と現場メンバーの向かう方向を絶妙に調整する存在。さながら船長の指示を的確に落とし込む優秀な航海士のよう。ショットブラスト加工全般をつかさどる現場の要として日々鋼の塊と挌闘するが、油断して風邪をこじらせがちである。
一緒に趣味を始めてくれるノリのいいやつ。
同じチームで共に汗を流す先輩社員は、彼のことを可愛がってプライベートでも行動を共にするという。「一緒に釣りに行っては『俺の方が先輩なのに上役になりやがって』と冗談を言いながら、和気あいあいとやっています。」と気持ちのいい笑顔を見せてくれた。
内畠本人は一緒に働くメンバーのことを部下と思った事はなく、プロジェクトを支え合う仲間としか思っていないという。そんな彼が切り盛りする現場は助け合いの精神が根付いた清々しい男たちの職場といった雰囲気が漂う。
「あの人みたいになりたい」と目指せる人がいる職場
内畠の一日は、朝礼で当日の作業工程を説明することからはじまる。本社工場では2チーム約20名が働いている。彼の仕事は、チームの持ち場ごとの作業が滞りなく進捗しているか監督し、問題があればサポートに入り作業の完了を促すこと。
明るい職場のムードメーカー的存在の彼だが、将来の目標を聞くと「課長」になりたいという。失礼ながら随分地味な目標では?と尋ねたところ真意は別にあった。実は入社当時の課長だった人物を思い描いてのこと。当時の課長の仕事ぶりや、丁寧な指導にふれて憧れたのだという。退職時には社員皆で心から惜しんで送り出したという。
内畠は彼をロールモデルにこれまで頑張ってきたのである。目指すべき人物が職場にいるというのは今時は羨ましい環境といえるだろう。自分も課長のように定年まで勤め上げて、心から「ありがとう。お疲れさま。」といって送り出してもらえる存在になりたい。と、はるか先の将来を見据えた目標を描いていた。
工場内では大型の機械や有機溶剤も使用されており、危険がいっぱいある。そんな製造現場では、整理整頓が基本中の基本。
片付いてないと考えがまとまらないという内畠にとって「整理整頓」について自慢のエピソードがある。とある持ち場を任せられた時、前任者より持ち場が綺麗に片付けられていると会長から直々に褒められたことだ。
ニホンケミカル (メタルプロ)の仕事は一般にはわかりにくい縁の下の力持ち的な仕事である。しかし実はマツダスタジアムのコンコースや宮島港桟橋の鋼材も加工している。そんな重要な仕事を支える現場では間違いがあってはならない。
内畠曰く、多くのミスは人的なもので原因のほとんどは整理整頓が行き届いていれば起こらなかった場合が多いと。だから彼はプロとして現場の整理整頓を欠かさない。